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A ニセコアンヌプリコース

タイム 1000登山口→1215山頂→1520 (隊がばらけ遅い組は1330山頂→1610登山口)

                                                        CL 加藤 陽子(ロビニア山岳会)
 ニセコアンヌプリコースは、参加者25名、スタッフ4名(うち本部1名)での登山で参加者は60歳代から90歳と幅ひろい参加年代となった。
 今年の6月末から7月にかけ北海道では珍しく、高温多湿の気候となり、全日本登山大会日も高温となり、火山帯で、さえぎるものが少な
く、低山のニセコアンヌプリでは、登山時に暑さに悩まされることが予想された。私たちは、予定通りにホテルを出発し、登山開始する。
予想通りの暑さに悩まされ、なかなか快適には歩くことができないが、途中登山道に咲く、アカモノやシロバナニガナ・タニウツギなどを
愛でながら、ゆっくりと登っていく。900m付近にある広場にて休憩し、歩調の速いグループと遅いグループ2つに分け、スタッフ各2人配置
し歩行する。途中列に差が出、先発隊11名山頂にあがり後発隊を待つ、最終20名が山頂に立ち、記念撮影後下山開始する。途中3名下山し、
2名は山頂直下でリタイヤすることとなった。
 下山時には、ザレ場の足場の悪さに隊列が乱れてきたため、参加されている先輩方にもお手伝いをお願いし、時間差はあったが、大きな
事故もなく全員が無事にホテルに戻ることができました。
 私は、全日登山大会参加にあたり、初めての参加でリーダーなどという大役に戸惑いながら参加しました。登山中もどうしたらいいのか、
悩み考えることが多かったです。今回のリーダーを経験することで、自身の様々な失敗した点を考え学ぶ機会にさせていただきました。
 なかなか至らなないことの多いリーダーでしたが、諸先輩方に支えられ、無事に登山を終えることができたことに感謝しております。
ありがとうございました。

参加者メッセージ 
        Aコース(ニセコアンヌプリ)を歩いて

                                              四方宗和(京都)

朝、快晴の空の下で4時過ぎに目を覚ました。同室5人はご承知のように高齢者ばかりで朝が早いわけです。平均年齢は75歳か?
この日は北海道岳連の人たちも驚く連日の真夏日の予報の中、定刻8時に宿を出発した。中山峠を超えたころから羊蹄山が目に入ってきた。
 この山は喜茂別町からの眺めが最高と思われ頂の水平感、裾へ向かう山腹左右の対称感は本物の富士山よりも美しく感じた。
 登山口の五色温泉からアンヌプリ山頂までの標高差は500m余、好天の中ゆっくりしたペースでの登りだったので登り始めてほどなく樹
木の背丈が低くなり、背面に展開するニトヌプリ、チセニプリや遠くメクンナイ岳などを堪能できた。この低樹林帯はやはり北海道の山なら
でしょう。一般的に本州の中部山岳と北海道の山を比較する場合は1,000mを加えると丁度いいと云われる。アンヌプリは中部山岳では
「立山の室堂」の辺を歩いているのと同じと考えたら納得できた。ヨツバシオガマやエゾフウロが見られるのも楽しい。

 途中、脱落し待機した人も数名いたが順調組みは山頂へ2時間半で到着、遅れた人は1時間近く遅れた人もいた。
昼食後、下山にかかったが80歳を超えた人もいるので難渋を極めた。各自選んだコースではあるが体力(年齢?)は厳然としておりこのま
までは全員が気の毒とパーテイを割る提案をし私もお手伝いを申し出て数名をフォローして本隊より約30分遅れでバスに着いた。最後尾は
1時間遅れでも到着できずその人たちを残して宿に向かった。
 八木原会長、尾形専務理事も同じコースだったのでフォローに回られたのは云うまでもない。
コースの選択を各自に任せ体力をチェックできずチェックできても断ることができない今のシステムが現在の全日本登山大会の限界(若い人
に人気のない)を如実に示している。昔は参加要件として府県で国体と同じように予選を通った人たちの集いであったのだが・・・・。
                     

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